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【再編集版】マーガリンって食べるプラスチックって言うけど本当なの?

まりこ
みなさん、こんにちは!双子ちゃんの育児に奮闘中の薬剤師のまりこです。
朝晩がかなり冷え込んできました。
私は朝食にはパンをよく食べるのですが、みなさんはどんなパンをどんな風にたべるのが好きですか?
私はラムーで売っている「はちみつバターパン」が大好きで頻繁に食べています。
食パンが大好きという方も多いと思いますが、食パンはどんな食べ方ですか?
ジャム?マヨネーズ?いやいや私はラピュタみたいに目玉焼き!という方もいらっしゃる思いますが、定番と言えばバターやマーガリンですよね。
ところで、こんなお話を聞いたことはないですか?
「マーガリンは体に悪い!!食べるプラスチックだ!」とかの情報です。
これって、本当なのでしょうか?いろいろ調べてみたので真実を紹介したいと思います。。
今回のお話

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バターとマーガリンの違い

そもそものお話なのですが、バターとマーガリンは何が違うのでしょうか?

バター

バターとは乳製品の一種です。牛乳に含まれる脂肪分を集めて固めたもの。100gのバターを作るのに4.8リットルの牛乳がいるので値段が高くなります。

マーガリン

高価なバターの代わりになるものとして作られたのがマーガリンです。入手のしやすい植物油をもとに作ります。
植物油は「不飽和脂肪酸」の仲間です。不飽和脂肪酸は固まりにくいので普通の温度では液体です。不飽和脂肪酸にはトランス型とシス型の二種類があります。原料の植物油はシス型不飽和脂肪酸ですが、粘りをもたせるために固まりやすい飽和脂肪酸に変えます。
この製造過程(水素添加という方法)で一部の不飽和脂肪酸が残留します。この中にトランス型不飽和脂肪酸になるものがいます。

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トランス型不飽和脂肪酸

トランス型不飽和脂肪酸を取りすぎると動脈硬化、心臓疾患になる危険性が上がるといわれています。悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすといわれています。糖尿病のリスクが高まるといわれています。
このことからマーガリンは発がん性やアトピー性皮膚炎の原因になるというまことしやかな情報が拡散されています。
しかし、トランス型不飽和脂肪酸自体、発がん性の報告はありませんし、アトピー性皮膚炎との因果関係も証明されたわけではありません。

欧米では規制がキツイ?

欧米のように脂っこいものを大量に食べている国では動脈硬化、心臓疾患になる人が多いです。当然、多い死亡原因を減らす方法を考えます。欧米の方がトランス脂肪酸対策に熱心なのはそのためです。
WHO(世界保健機構)ではトランス脂肪酸を全カロリーの1%以下に抑えるように呼びかけています。ここで重要なのはマーガリンを食べてはいけないとか、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸を1%以下にしろ。とは言ってない。ということです。
2015年、アメリカではマーガリンが製造禁止になったという噂が流れました。その正体は「水素添加で作った油を食べ物へ使用することを禁止する」というもの。マーガリンを禁止してるわけではないです。
水素添加以外の方法でマーガリン製造の目処がたったので禁止にしたと言われています。
日本人の平均的なトランス脂肪酸の摂取量は0.3%以下なので問題ありません。

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トランス脂肪酸の誤解

わざとなのか無知なのかわかりませんが。トランス脂肪酸は間違った情報が広まっています。マスコミの発進した間違った情報がネットで広がり誤解を広めています。
間違った情報を見ていきましょう。

嘘その1.自然界にはない油である。

トランス脂肪酸は人工的に作られた油。自然界にはないので危険な油というもの。
しかし、自然界にもトランス脂肪酸はあります。
牛、羊、ヤギなどの反すう動物の脂にはトランス脂肪酸が約2~5%入っています。牛肉や牛乳にも入ってます。つまり牛乳から作るバターにも入ってるんですね。マーガリンをやめてバターを食べても解決にはなりません。

自分でもトランス油を作ってる?

シス型の天然油は熱をくわえると一部がトランス脂肪酸になります。むしろ調理中にできるトランス脂肪酸の方が多いのです。シス型脂肪酸とは植物性天然油に多く含まれる成分です。
トランス脂肪酸はシス脂肪酸が製造途中で変化するものです。調理中に加熱しても同じようなことはおきるのですね。加熱を工場でするか家でするかの違いなのです。
体にいい天然の油といって高価な油を買ってますが加熱したらトランス脂肪酸ができるのでリスクがないわけじゃないんですね。そういう都合の悪い情報は報道されていません。

嘘その2. 融点が高いので血液がドロドロになる。

「不飽和脂肪酸は液体なので血液をサラサラにする」でも、
「トランス脂肪酸は融点が高いので血液をドロドロにする」というもの。
(融点・・・固体が液体になり始める温度。)
「血液がドロドロ、サラサラ」というのは「例え」で使ってるだけで医学的には意味はないです。

それはともかく。
トランス脂肪酸の融点は43~45℃なので体温より高いように思えるかもしれません。
シス型脂肪酸の融点は16から17℃。
でも、動物性の脂、肉に含まれている油の融点はもっと高いです。
肉の脂身が固まっているのはそのためです。バターがかたいのもそのため。
飽和脂肪酸という物質です。
トランス脂肪酸よりも動物性油のほうが融点が高いという、この理屈なら動物性脂肪分のバターの方が危険ということになります。
融点を問題にする人達は動物性脂肪分も全面禁止にしろというつもりなのでしょうか。
でも動物性油でできたバターを食べるプラスチックとはいいませんね。不思議です。
これだけでも融点を問題にすることは意味がないことがわかります。
油が直接血液の中に入ってドロドロにするわけではありません。

嘘その3.トランス脂肪酸は体内で分解されない

トランス脂肪酸は体内で分解できないという人もいます。実際にはシス型脂肪酸と同じように体内で分解されます。
なぜそのようなことを言われるのか謎です。
合成して作ったものだから体内で分解できないという思い込みなのでしょう。

嘘その4. 天然のトランス脂肪酸はいいけど合成したトランス脂肪酸はいけない

牛や羊にトランス脂肪酸が含まれていることはすでに書きました。
「じゃあ、人工的に作ったトランス脂肪酸がいけないのだ」
と思うかもしれません。
内閣府食品安全委員会では下記のように報告されています。
厚生労働省の情報より抜粋)

【反すう動物由来のトランス脂肪酸との関連】
日本での横断研究では、硬化油と反すう動物由来のトランス脂肪酸を区別して、腹囲、HbA1c との関連が示された。18~22 歳の女子学生を対象とし、2006~2007年に食事調査が行われ、血液代謝マーカーとの関連が調べられた。
(中略)LDL-コレステロールなど脂質関連の代謝マーカーに関しては、反すう動物由来と硬化油由来のトランス脂肪酸間で、差は認められなかった。
(参考)食品に含まれるトランス脂肪酸54頁参照(内閣府食品安全委員会、食品健康影響評価)

天然か人工かの問題ではないんですね。純粋に経済的、政治的な問題です。
ジャーナリストを自称している人にもそこを勘違いしている人が多いです。あるいは知ってて嘘を言ってるかのどちらかです。

嘘その5. 食べるプラスチック

「食べるプラスチック」のキャッチフレーズは、主婦、OL、学生にもウケたらしいですね。ネット検索するといまだにごろごろ出てきます。
かつてアメリカのジョン・フィネガンという人が、「プラスチック化したオイル」と言ったことから始まったという説があります。
植物油を水素添加する工程を「plasticize」と呼んでいたことから「プラスチック化」といわれるようになったのかもしれません。
「plastic」=「可塑的(かそてき)」力を加えたときに変形してしまうもの
という意味です。
「plasticize」=「可塑化(かそか)」変形しないものを、変形するものに変える
という意味です。
化学的な知識のないものが日本語訳すると「可塑化」とせずに「プラスチック化」としてしまったのでしょう。
まさに洗脳そのものです。
「食べるプラスチック」はインパクトがあってマスコミやネットでアクセスを集めたい人も、好んで使うキャッチコピーになってます。
ちなみにタニタの栄養士がネットで「食べるプラスチック」という言葉を使って炎上してました。この程度の知識で栄養士をしていると思うと怖い・・・
医師にもこの言葉を使ってる人がいますが。自分の無知を自慢しているようなものですね。

嘘その6. 人工物だから腐らない

トランス脂肪酸の入っているショートニングで加工したフライドポテトが腐らないとか。マーガリンが腐らないことを理由にして人工的に作られたプラスチックだから腐らないと主張する人がいます。
もともとオリーブオイルやサラダ油は微生物の栄養分になるような成分が入ってません。
だからオイルでで加工した物は腐りにくいです。
オリーブオイルは放置してても腐りませんよね。

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本気で対策するなら脂肪分を減らす

人間が油を使った食べものを加熱して食べる限り、トランス脂肪酸をゼロにすることはできないんですね。
もちろんトランス脂肪酸には動脈硬化、心臓疾患などのリスクがあります。食べないほうがいいのは間違いありません。
でも、程度の問題です。少しくらい食べたからと言って病気になるわけじゃありません。マーガリンやショートニングだけを叩いてすむ問題ではないんですね。
まして、マーガリンをバターに変えてもリスクは変りません。
本当にごく少量でもイヤというならなら、もう生きていけません。
もっと危険なものはほかにもあるからです。
重要なのは余分に食べてる脂肪分を減らすことなんですね。もちろん、脂肪ゼロも健康に悪いですよ。
なにごともやりすぎはいけません。

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まとめ

みなさん、いかがでしたか?
私も調べてみるまでは、かなり誤解していました。プラスチックのお話は、本当にびっくりしましたよ。
アメリカのジョン・フィネガンという人は、罪ですよねえ~。私の周りでもいまだにマーガリンはプラスチックと同じやでと言う方がいらっしゃいます。
今回のお話ですが、悪い情報の方が多くありましたが、私は今回の情報の方を信じてまとめています。
間違った情報は、だいたい根拠があいまいだったりします。ご自分で調べるときは参考になさってくださいね。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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