はじめに

みなさん、こんにちは、育休薬剤師のまりこです。今回のテーマは風邪薬についてです。みなさんのお悩みにひとつひとつ答えていきたいと思います。
みなさんからのお悩み

私が、お仕事をしてるときに、よく聞くお悩みを下記にピックアップしてみました。
- 風邪薬を飲むとなぜ眠くなるの?
- 妊娠中や授乳中に風邪薬を飲んでも大丈夫なのかなあ?
- とにかく総合風邪薬を飲んどけば大丈夫?
- 薬はできるだけ飲みたくない!
風邪薬を飲むとなぜ眠くなるの?

これは、よく聞かれます。大事な仕事が控えてるときには、工夫が必要ですよね。
Point
- どの薬でも何パーセントかの確率で眠くなったり、お腹の調子が悪くなったりします。
- 「咳」「鼻」に効く成分が眠気を引き起こす。
妊娠中や授乳中に風邪薬を飲んでも大丈夫なのかなあ?

ばぶ~

授乳中の私もここは気を付けています。お母さんにとっては、とても不安なところですよね。
母乳は血液から作られます。薬は血液中に入って全身をめぐって効果を発揮しますので、母乳には薬の成分が入ってしまう事がありますので、大丈夫とは言い切れません。
Point
- 妊娠中、授乳中でも服用しても大丈夫な薬があります。産科医や薬剤師に相談してから服用しましょう。
とにかく総合風邪薬を飲んどけば大丈夫?

単純に風邪を引けばその症状のお薬を選んでください。
間違ってはいけないのは、イメージで売ってるお薬もあります。例えば「熱を下げる」お薬に「葛根湯」配合とかね。
これって薬剤師から見ると変なんです。「葛根湯」は熱をあげるのを助けてくれるお薬なんです。なのに「熱を下げる」成分いれちゃ矛盾してますよね?
Point
- イメージで騙されないために、薬剤師と相談して選ぶ。
- 基本的に症状別にお薬を選ぶ。
薬はできるだけ飲みたくない!

主人と出会ったころは、よくこんなこといってました(笑)
Point
- さっさとお薬飲んで、よく眠る(笑)
おまけ
葛根湯(かっこんとう)

葛根湯は風邪薬として有名ですが、実はいろんな症状に使用されるんです。葛根湯を風邪にしか使わないのは勿体ないですね。
適応病名
- 下痢
- 頚部痛、歯痛、腰痛、神経痛
- 中耳炎、結膜炎
- 蓄膿症
- 蕁麻疹
- 乳汁分泌不良

『傷寒論』に葛根湯の使用方法としてこんな風に記されています。
『傷寒論』より
- 風にふれないように身体を覆って温かくしてやると、二時間もすれば全身が汗ばむ。それで病気が治れば後は服用させなくてよい。
- ポタポタを流れるように発汗させたのではだめだ。
- もし汗がでなければ同じ方法でもう一度服用させる。半日の間に3回服用させてもよい。
- もし重病であれば2時間おきに服用させて様子をみる。

薬は沢山服用しても、だめっていうイメージがあると思うんですが、葛根湯は症状よっては、複数回服用したほうがいいんです。旦那が調子悪いときは2回分服用させたりしてますよ(^^♪
まとめ

いかかでしたか?今回は風邪薬について書いてみました。一番言いたいのは薬は目的に合わせて早めに飲むことです。我慢してひどくなってから飲むのが一番だめです。余計に沢山お薬を飲むことになっちゃいますからね。これから風邪が心配な時期になると思うので早めに対策してくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。