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漢方薬の正しい服用方法!~薬効を上げる服用の仕方教えます!!~

まりこ
こんにちは!育休中の薬剤師、まりこです。よろしくお願いします。
最近では、西洋のお薬と同じように漢方のお薬も処方されることが多くなりましたが、みなさんどんな風に服用されていますか?実は、漢方薬には西洋のお薬と違った特徴があり服用の仕方を変えるだけで薬効を上げることができるんです。

エキス製剤と煎じ薬

まりこ
漢方薬と一言でいっても「エキス製剤」と「煎じ薬」とに分かれます。この2つの違いは何なのでしょうか?

エキス製剤

調合した生薬を煎じ詰めて水分を飛ばし、最後に残った成分を粉末や固形の丸薬に調整したもの。
品質や薬効が一定で普遍性をもつため、保険医薬の認定を受けています。
大量生産によってコストを下げることができるため、煎じ薬よりも安価。

煎じ薬

患者一人ひとりに合わせた生薬の調合による煎じ薬は、成分の分析値が一定ではないため、保険医薬の認定を受けていないものもあります。
保険がきかないものは、エキス製剤と比べて割高になっています。

『証』の概念

まりこ
漢方薬の概念として『証』と言うものがあります。ちょっと難しいですが、この『証』をもとに患者さんに合った漢方薬を処方しているのです。

『証』

患者が現時点で呈している病状を漢方医学のカテゴリーで総合的に捉えた診断、治療の指示。つまり、病人を治療するための根拠、証拠となるもの。

漢方薬処方の問題点

日本では、西洋医学の検査に基づいて漢方薬を処方しているケースが多いのですが、検査数値が同じであっても『証』が違えば、調合する漢方薬は異なります。
『証』を診て「オーダーメイド」で処方する煎じ薬は、本来の漢方治療の姿なのですが、『証』を診ないで、検査数値に基づき漢方薬のエキス製剤を一律に処方することは、問題だと感じています。ちなみに、中国では、エキス製剤の処方はほとんど行われないそうです。

エキス製剤の服用方法

漢方薬は本来、煎じ薬で服用すべきなのですが、エキス製剤を服用するときには、できるだけお湯に溶かして服用するほうが良いと思います。
時間的に余裕がない場合には、そのままぬるま湯で服用するのも一つの方法ですが、溶かすのと溶かさないとでは、吸収面で差が出るという報告もあることから、通常はお湯に溶かして服用するようにしてください。
溶かす方がよいという、もう一つ大きな理由は、漢方薬の独特な香りや味も患者さんの『証』によって変わってくるというものです。

香りや味の変化

健康で正常な人は漢方薬を「まずい」「くさい」「にがい」など飲みたがりませんが、患者が『証』に合った漢方薬なら意外に抵抗なく服用することができるんです。
漢方薬は生薬の五味(「酸っぱい」「苦い」「甘い」「辛い」「塩辛い」)がうまく組み合わされているため、その方剤が患者の『証』にあっているかどうかの参考になることが多いのです。例えば苦みの強い漢方薬を飲みやすいと感じる患者さんがいます。改善傾向に向かっている患者さんには、漢方薬の味が変わっていくことを体感される方もいます。この場合は、量を減らしたり他の方剤に切り替えたりしています。

香りや味にも薬効

「苦い」や「まずい」と感じるからといってオブラートに包んで飲む人がいますが、苦みや香りそのものが効果を上げる場合もあるので、できるだけオブラートを使用せず、お湯に溶かし、香りと味を感じて服用するようにしてください。

漢方薬の服用期間

みなさんが持たれてるイメージ中ででよくあるのが、漢方薬は何週間も何か月も飲み続けないと効果が出ないというものです。
実際には、『証』に合っていれば急性疾患の患者さんでもすぐに効果があらわれることが多く、慢性疾患の場合でも約2週間程度で効果があらわれてくることも多いといわれています。もちろん効果のあらわれ方は個人差がありますが、漢方治療においては、「早く効く薬」「強い効果のある薬」が必ずしも良い薬とは考えないのです。
あくまでも生体が本来持っている自然治癒力を高める、導き出すことを基本概念としているのです。

まとめ

みなさん、いかがでしたか?今回は、漢方薬の飲み方、そしてなぜその飲み方が必要なのかということを中心にまとめてみました。
西洋医学のお薬と違って香りや味にも治療としての役割があるのが面白いですね。「良薬は口に苦し」とよく聞きますが、『証』に合っていると苦い漢方薬も苦く感じないというのは、私自身何回も経験していて「美味しい」とすら感じたことをあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。