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添加物は『悪』というイメージを与える記事に物申す!!

まりこ
みなさん、こんにちは!育児真っ最中の薬剤師、まりこといいます。
よろしくお願いします。
さて、ネットのニュースを見ていると、添加物が『悪』というイメージを与える記事が沢山あることに気付きます。
私自身、健康と安全にすごく興味があります。
でも、添加物は『悪』という一方的な記事は間違った情報です。
今回は、改めて添加物について書きたいと思います。

↓添加物は『悪』とイメージさせている記事
子どもに食べさせたくない食品と、食べさせるべき食品リスト教えます|添加物や有害物質が与える影響

下記の内容にツッコミます

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食品添加物は有害物質なのか?

この記事では、食品添加物を有害物質と表現しています。
本当に有害物質なのでしょうか?

そもそも食品添加物とは何なのでしょうか?ここから調べていきましょう。

食品添加物の定義

食品衛生法(第4条第2項)によると・・・

添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう

と定義しています。
(意味が分かりにく文章ですね。法律の文章って、なんでこんな理解しにくい文章なんでしょうか・・・)
ざっくり言えば、
食品添加物は、食品を作る時に使うものか、食品を加工・保存するときに使うもの
ということです。

ちなみに、『食品』と『食品添加物』って境界が曖昧なのをご存知ですか?

例えば、『トマトジュース』なんですが、チキンライスを作る時にトマトジュースを入れたとします。
これを「チキンライスを色鮮やかにするため」に入れると「食品添加物」扱いとなりますが
「具材の一つとして(食品として)」入れると「食品」扱いとなります。

正直、「何のために入れたかどうか」は作り手の申告次第です。非常に曖昧です。

正確には、厚生労働省HPの『食品添加物』というところに詳しく掲載されています。
リンクをつけておきますので、興味があるかたは覗いてみてくださいね。
以下の内容は、このHPより抜粋したものです。

食品添加物は食べても安全なの?

食品添加物の安全性評価は、リスク評価機関である食品安全委員会が行います(食品健康影響評価)。
具体的には、動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づき、各食品添加物ごとに、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)が設定されます。

この結果を受けて、厚生労働省では、薬事・食品衛生審議会において審議・評価し、食品ごとの使用量、使用の基準などを設定します。

まりこ
厚生労働省が添加物として基準を設定しているものは、この基準を守られている限り安全ということが言えます。

食品添加物の海外の基準は日本よりも緩いのですか?

食品添加物の規格や基準は、食品の安全性を確保しつつ、国際間で整合性のある規制が行われるよう、取り組みがなされています。

食品添加物の国際的な基準等は、国連食糧農業機関(FAO)世界保健機関(WHO)の合同食品規格委員会(コーデックス委員会)食品添加物部会で検討されています。

また、食品添加物の安全性について国際的な評価を行うため、国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家会議(通称:JECFA) が設置されています。

日本での食品添加物の品質の規格や使用量の基準は、このような国際的な規格や基準にできるだけ沿うように定めていますが、一方で日本と諸外国ではこれまでの長い食生活や制度の違いなどにより、添加物の定義、対象食品の範囲、使用可能な量などが異なっていることから、単純に比較することはできません。 

なお、平成30年7月3日現在、日本の食品添加物の数は820品目(香料を含む)あります。

また、米国の添加物の数は、約1,600品目程度(香料を除く)(平成25年2月時点)であると考えています。
この品目数の中には、(1)果汁や茶など日本では添加物に含まれないものや、(2)日本では1品目として計上されている品目が、米国では、物質ごとに指定され数十品目となっているものが含まれています。

まりこ
国際的に整合性がとれた安全性ということで、日本の基準がゆるいとするエビデンスは見当たりません。

私たちはどのくらい食品添加物を食べているのか?

厚生労働省では、食品添加物を実際にどの程度摂取しているか、調査しています。
最近の調査結果では、実際の摂取量は、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)を、大きく下回っています。
スーパー等で売られている食品を購入し、その中に含まれている食品添加物量を分析し、その結果に厚生労働省で実施した食品摂取量調査に基づく食品の喫食量を乗じて摂取量を求める方法(マーケットバスケット方式)で、食品添加物の摂取量を調査しています。
調査結果については以下からご確認いただけますが、安全性に問題ないことが確認されています。
仮に安全性に問題となるような結果が明らかとなった場合には、食品添加物の基準を改正するなど必要な措置を講じることとしています。
これまでの一日摂取量調査の結果

まりこ
そもそも、食品添加物自体は、基準の量を入れなくても入れる目的を達成できるのです。

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なぜ『悪』とする記事が後をたたないのか?

ご紹介した記事を最後まで読みすすめると、自社が進める製品をアピールしていることに気付くと思います。
記事を読む人の不安をあおり、最後に自社の製品だと安心ですよという商法ですね。
過去には、いろんなネットワークビジネス等が同様の手法をとってきました。
これにより、添加物、日用消耗品は、有害成分だという間違った情報が蔓延したのだと思います。
私の過去の記事では、このような間違った情報を正す目的で書いたものが多いので、興味のあるかたは読んでみてください。

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まとめ

みなさん、いかがでしたでしょうか?
みなさんは、どこの誰だか分からない人が記事にしている食品添加物は有害成分だ!!とする内容と、厚生労働省や食品安全委員会の科学的なデータを元にした情報とどちらを信用しますか?
過去の記事でも食品添加物が自閉症の危険性があるとか書いているのがありましたが、内容をよく読んでみると、大量に摂取したときと書いてありました。
しかも、どのくらいの量とは、書いていなかったんです。注意喚起するのであれば量を書くべきと私は思うのです。
しかし、それも書かないのであれば、どんな物も大量に摂取すれば毒になります。
私の知り合いでダイエットと健康のために毎日お昼ご飯に蕎麦を食べている方がいました。
でも、1年ぐらいそれを続けたら、ぱったりと蕎麦を食べなくなったんです。
理由を聞いたら、最近蕎麦を食べると調子悪くなるとのことでした。
魚、肉、野菜、塩、砂糖、、、なんでも大量に食べていたら、そりゃ病気にもなります。
大切なのは適切な量とバランスなんです。

私の記事で少しでも添加物の誤解をとってほしいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事に関する感想、ご意見は下記LINE@まで気軽にお問合せくださいね。