
ヘルペスとは
ヘルペスは大きく分けて2種類あります。
口の周りにぶつぶつができる『口唇ヘルペス』と
胴回りにぶつぶつができる『帯状疱疹』とに分けられます。
実はこの二つは、別々のウイルスで治療法も異なるんですよ。
ちなみに「ヘルペス」とは病気自体の名前というより症状のことなんです。
疱疹のことを「ヘルペス」というんですね。
小さな水疱(水ぶくれ)や膿疱(うみがたまった状態)が集中的に群生して発生した状態をいいます。
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
口唇ヘルペス
症状
くちびるやその周りに小さな水膨れができます。
つぶれるとぐちょぐちょとした状態になり、次第にかさぶた状態になっていきます。
症状がおさまるのに、2週間ほどかかります。
原因
「単純ヘルペスウイルスI型」に感染すると発症します。
日本人の70~80%が感染していると言われています。
水膨れの中に沢山のウイルスが潜んでいますので、つぶれた水膨れに直接触れたり、それを拭き取ったタオル等を共有することで感染します。
再発
症状が治まっていても、ウイルスがなくなっているわけではないんです。
ウイルスは腰の周りの神経に潜伏していて、体が弱ったときなどに再発します。
このとき、神経を伝って口の周りに病変(水膨れ)を作ります。
残念ながら現在の薬では潜伏しているヘルペスウイルスを完全に退治することはできないんです。
帯状疱疹
症状
顔(額、まぶた、鼻等)や胴の周り(脇の下、胸、お腹等)に身体の左右どちらかに症状が出るのが特徴です。
ピリピリした痛みや熱などが出て、次第に水膨れができていきます。
そのまま放置すると後遺症が残ることがありますので、早期の治療が必要な病気です。
後遺症
重症化すると、症状が治まった後、「帯状疱疹後神経痛」とよばる、後遺症を発生することがあります。
痛みが長引き、生活もままならなくなる方もおられます。
原因
「水痘・帯状疱疹ウイルス」に感染すると発症します。
子どもの頃に発症した「水ぼうそう」は、まさにこのウイルスが原因なんです。
「単純ヘルペスウイルス」同様に症状が治まった後は、神経の根本にある神経節にウイルスが潜んでいて、体が弱ったときに発症します。
___
それぞれの対処法
口唇ヘルペスの場合
市販のお薬もありますので、ドラッグストアの薬剤師の相談ください。
ただ、まれに傷跡が残るなどの後遺症が残ることがありますので、症状がひどい場合は病院へ行くことをお勧めします。
通常、抗ヘルペスウイルスの塗り薬や飲み薬で治療を行っていきます。
帯状疱疹の場合
大切なことは、重症化させないということです。
何か皮膚がピリピリするなと思ったら、ブツブツが出来ているか確認してください。
もしブツブツが出来ていたら、なるべく早く病院で診てもらってください。
治療は、抗ウイルス薬の塗り薬や飲み薬等で行っていきます。
重症化した場合は、神経ブロック療法を行うケースもあります。
乳幼児の感染には要注意
口唇ヘルペスの初期感染は生後6ヶ月~3歳くらいの幼少期が多く、親や祖父母からの頬ずりやキスなどによる【接触感染】という経路が多いといわれています。感染したことに気づかない場合もありますが、人によっては高熱と強い痛みを伴う重い症状になることもあるため、注意が必要です。
また、親である自分が口唇ヘルペスを発症しているときは、免疫機能が未発達な赤ちゃんや子どもへの頬ずりやキスを控えるうえ、自分の使用しているお箸で食べ物を与える、食べかけの食事や飲み物を分け与えるなど、【唾液を介する行為も避ける】ようにしましょう。
なお、核家族化が進んでいるといわれている現代では、幼少期に感染する機会が減っているという説も。成人してから初期感染した場合も、発熱や頭痛、倦怠感など重症化する可能性があるため注意が必要です。
まとめ
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
今回の記事への感想や質問は下記LINE@までお気軽にお問合せくださいね。
(@^^)/~~~バイバイ
まだまだ暑い日がつづいていますがみなさんお身体に変わりはありませんか?
実は主人が口唇ヘルペスになったんです。
唇の下にできたので髭をそることもできずに辛そうです。
実は注意が必要なヘルペスについて過去に記事にした内容を一部再編集してまとめていきます。