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トランス脂肪酸とは?きっちり理解すれば怖くない!!

まりこ
みなさん、こんにちは!もうすぐ2歳になる息子の子育てに奮闘中の薬剤師、まりこといいます。
最近、息子がいやいや期全開で、私もいやいやです(笑)
さて、今回のお話ですが、「トランス脂肪酸」について詳しく調べてみました。
最近目にした記事でトランス脂肪酸はアルツハイマーのリスクを高めるというのがありました。
この記事を元にいろいろ調べてみましたので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
今回のお話

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トランス脂肪酸がアルツハイマーのリスク?

10月24日にCNNで下記のような記事が掲載されていました。
ドキッとする記事で、何も知らない人は怖くなると思います。
記事の概要を書いておきますので、参考にしてくださいね。
[blogcard url=”https://www.cnn.co.jp/fringe/35144380.html”] 概要(一部、引用)
トランス脂肪酸の血中濃度が高い人は、低い人に比べ、アルツハイマー病や認知症のリスクが50~75%高くなる可能性があると、アメリカの神経学会誌に23日に発表されました。
ニューヨークにあるアルツハイマー予防クリニックの専門家は、これまで一般的だった食生活に関するアンケートではなく、血中濃度が研究に使われたことから科学的な信憑性が高いとしています。
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング等の加工食品に多く含まれる成分で、安価で長期保存が可能、食品の味や食感が良くなることから、食品業界が好んで使う。
米食品医薬品局(FDA)は2015年にトランス脂肪酸を禁止している。

記事にデータが書かれていない

記事の中で実際にトランス脂肪酸の血中濃度がどのぐらい高いとリスクが高いのかなどの数値的なデータが無いのです。
また、アルスハイマー予防クリニックの専門家とありますが、誰が言ったのかも明確ではありません。
最後の、「米食品医薬品局(FDA)は2015年にトランス脂肪酸を禁止している。」とありますが、トランス脂肪酸の「存在」を禁止しているの?と変な感じです。
プロが書いた文章とは思えません。
全てがモヤっとしているのに、不安だけをあおっている印象です。
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トランス脂肪酸とは?

過去の記事でもマーガリンが危険という嘘を調べたことがありましたが、危険だという原因の1つにトランス脂肪酸がありました。
では、トランス脂肪酸とは、何か?なぜ危険なのか?そして、どんな食品に含まれているのかを見ていきましょう。

トランス脂肪酸

脂肪を構成する脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸はおもに動物性の脂肪に含まれ、不飽和脂肪酸は植物や魚の脂に多く含まれます。
この不飽和脂肪酸には、シス型とトランス型の2種類があります。
トランス脂肪酸とは、このトランス型の不飽和脂肪酸のことを指します。

食品になぜ含まれるの?

トランス脂肪酸は、天然の食品にも含まれています。例えば、牛、羊、ヤギなどの反すう動物の脂には、トランス脂肪酸が2~5%入っています。
つまり、牛、羊、ヤギの乳から作るバター等の乳製品にも当然、トランス脂肪酸が含まれています。

また、天然油を使用して料理をすると、シス型であった脂肪酸の一部がトランス型の脂肪酸へ変化します。
つまり、ご自身で料理をしてもトランス脂肪酸が含まれるということです。
当然加工食品も加熱をするので、同様のことが起こるのです。

なぜ危険なの?

厚生労働省のホームページでは、下記のように記されています。(以下、引用)

平均的な日本人より多いトランス脂肪酸摂取量を基にした諸外国の研究結果によると、トランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています。また、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められていますが、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていません。
こうした研究結果は、トランス脂肪酸の摂取量が、平均的な日本人よりも相当程度多いケースの結果であり、平均的な日本人の摂取量においては、これらの疾患リスクとの関連は明らかではありません。

どんな食品にどれだけ含まれているの?

油を使って加熱した食品には、ほとんどといっていいほどトランス脂肪酸は含まれているといえます。
下記に参考値として記しておきます。あくまでも参考値です。マーガリン1つとってもトランス脂肪酸の含まれる量はかなりばらつきがあります。
油脂加工品

  • マーガリン 約3%
  • ファストプレッド 約2%
  • ショートニング 約3%
  • 植物油 約1%

個別食品

  • パン 約0.3%
  • 菓子類 約1~2%
  • カレールウなど 約1~4%
  • ドレッシング 約0.8%

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トランス脂肪酸の規制について

世界保健機関(WHO)

(農林水産省のホームページより一部、引用)
2003年に脂質のうち、トランス脂肪酸について摂取量に上限を設けています。
総摂取エネルギーの1%に相当する量よりも少なるすることを目標としています。
農林水産省では、2005~2007年度に日本人のトランス脂肪酸の摂取量を推定するための調査を行いました。
結果は、下記の通りです。
日本人   0.44~0.47%
アメリカ人 2.2%
※食品安全委員会「食品中に含まれるトランス脂肪酸」評価書より

目標が総摂取エネルギーの1%未満ですので、日本人は目標の半分以下ということになります。
対してアメリカ人は、目標の倍の量を摂取していることになります。

FDA(米国食品医薬品庁)

(農林水産省のホームページより引用)

加工食品中のトランス脂肪酸の含有量の表示を義務づけています。また、2015年6月17日に、部分水素添加油脂の食品への使用規制を公表し、この規制を2018年6月18日から開始しました。ただし、規制の開始前に製造された食品や、部分水素添加油脂を特定の目的・方法で使用して製造された食品については、規制の開始を延期しました。

(注)「トランス脂肪酸がGRASの対象から除外された」や「トランス脂肪酸の食品への添加が禁止された」との報道がありますが、GRASの対象から除外されたのはトランス脂肪酸を含む”部分水素添加油脂”です。加工食品を作る工程で、トランス脂肪酸そのものを食品に添加しているわけではありません。

マーガリン等は、水素添加という方法を使用して原料の植物油(固まりにくい)を固まりやすくしたものです。この製造過程でトランス脂肪酸が含まれます。FDAでは、この水素添加という方法を禁止しているのです。
記事の中で、「米食品医薬品局(FAD)は2015年にトランス脂肪酸を禁止している。」とありましたが、事実は、こういうことだったんですね。トランス脂肪酸そのものを禁止しているわけではないのです。
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まとめ

いかがでしたか?
確かにトランス脂肪酸は様々な疾病のリスクになりえることは、事実のようです。
しかし、自炊しても発生してしまうトランス脂肪酸の摂取量をゼロにすることは、不可能だと思います。
いろんなサイトでも書かれていますが、大切なのはバランスのよい食事を心がけることです。
揚げ物や菓子類ばかりを食べている方は、トランス脂肪酸の摂取量は確かに増えていきますが、その前に肥満という状態がいろんな疾病のリスクを増やすことになると思いませんか?
例えば、肥満の方が「私、マーガリンは危険だから食べないの。バター派なの。」と言っていても合わないですよね(笑)
しかも、バターにもトランス脂肪酸が含まれますからね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事についての感想、質問については、下記LINE@まで気軽にお問合せくださいね。