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コンビニおでんは危険という嘘~とんでも記事を調べてみた~

まりこ
こんにちは!子育て奮闘中の薬剤師、まりこです。
よろしくお願いします。
最近、Facebookの投稿である方が、どこかのセミナーに参加し、「コンビニおでんの危険性」を勉強してきたと、いろいろ恐怖心をあおっていました。
私は、かなり違和感を覚え、いろいろ調べてみたんですが、ネットでも結構同じような内容が記事になってたりしました。
それが、さらに調べてみると、これがトンデモネタということが分かったので、今回みなさんに報告したいと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
今回のお話

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おでんが危険というトンデモ記事

ネットで調べてみるといろいろ「コンビニおでんが危険だ!」という記事が出てきますが代表的なものが下記2つかなあと思います。
実際のサイトは見なくていいので、(一応リンクは貼っときます)概要だけ読んでくださいね。
[blogcard url=”https://biz-journal.jp/2015/11/post_12308.html”] 概要
おでんの汁は、飲んではいけない。コンビニおでんは、旨味を増すために、たんぱく加水分解物を入れているが、これは、製造過程でクロロプロパノールという発がん性物質が生成されてしまう。日本の農林水産省では、「平均的な食生活においては、健康リスクは無視できるほど小さい」としているが、筆者(当該記事の)の見解として一般的な食生活でのたんぱく加水分解物の摂取量は多いと思う。
また、おでんの汁には、酵母エキスが使用されるが、これも製造過程でイースト症候群の原因物質が出る。

イースト症候群(記事より引用)
腸内菌叢の乱れによるビタミンB群の減少で皮膚や粘膜が荒れたり、かゆみが出たりします。また、慢性の下痢が続き、イライラしたり怒りっぽくなるともいわれています。記憶力・集中力の低下なども招き、疲れやすく、慢性的なだるさが続くともいわれています

[blogcard url=”https://biz-journal.jp/2015/11/post_12240.html”] 概要
コンビニでは、おでんの具が8時間浮いていることを条件に業者へ製造を委託している。
しかし、8時間もすれば具は出汁を吸うので浮いていることは、不可能である。
そこで、原料に表示義務のない(キャリーオーバー)リン酸塩ソルビットをたくさん使用すれば、原材料を減らせるので8時間浮いている具になる。

キャリーオーバー(厚生労働省HPより引用)
(定義)原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。

まとめてみるとこんな内容

  • コンビニおでんは、美味しくするために、クロロプロパノールという発がん性物質が入っている。
  • 旨味を増すために、酵母エキスが入っているが、これはアレルギーの原因になる。
  • おでんの具は原材料を減らすために、リン酸塩ソルビットを沢山いれている。

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指摘されている添加物

上記2つの記事で主に指摘している添加物は下記4つになるのですが、1つ1つをじっくり目的と安全性について調べてみました。

クロロプロパノール

食品安全委員会では、下記のようにクロロプロパノールを評価しています。
食品中のクロロプロパノール類の概要」より
安全性について
FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議(JECFA)では、最大一日耐容摂取量(PMTDI)を 2 µg/kg 体重/日としています。
食品安全委員会では2007年に調査した結果、日本人のクロロプロパノール摂取量は、平均では0.002~0.006 µg/kg体重/日であり、日本人における健康への懸念は低いと考えらるとしています。

酵母エキス

目的
精製した化学調味料よりも安価で独特の風味(旨味、苦み、コク)を出すことができる。

安全性
酵母エキスには、一部たんぱく質が含まれているため、アレルギーの原因になる可能性があります。
ただ全てのたんぱく質はアレルギーの原因になる可能性があります。

リン酸塩

目的
食品の乳化(油と水を混ぜ合わせる)
結着(原料と原料をくっつける)
pH調整(保存性アップと品質維持)

安全性
FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会では、全ての食品からとるリン酸塩およびリンの最大一日耐容摂取量(PMTDI)を70mg/kg 体重/日としています。
体重が50kgの方で1日に3500mgまで接種できるということです。
日本人の大人の場合、平均で1日に1200~1300mg摂取しているという調査結果から安全性に問題ないことが考えられます。

ソルビット

目的
主に甘味料として使用されます。保湿性や安定性が向上するのでコンビニではおにぎり等に使用されることがあります。

安全性
国際機関でも安全性が高いと評価されているので、最大一日耐容摂取量等は定められていません。
また、発がん性等の毒性も確認されていません。
ただ体内に留まりやすい性質があり高血糖の糖尿病の方は合併症のリスクが発生します。

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複合的に使用した場合の安全性

食品安全委員会では、以下のような調査結果が報告されています。
以下、引用です。

食品安全委員会では、2006 年度に「食品添加物の複合影響に関する情報収集
調査」を行いました。その結果、個々の添加物として評価されている影響を超え
た複合的な影響が出ている事例は見出されず、日常摂取している範囲内では、添
加物を複合してとることによる健康影響が実際に起こる可能性は極めて低いこ
とが報告されました。 (原文

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まとめ

クロロプロパノールについて

トンデモ記事を書いた筆者は、「一般的な食生活でのたんぱく加水分解物の摂取量は多いと思う。」との見解ですが、食品安全委員会の調査では、日本人の平均摂取量は、最大一日耐容摂取量よりはるかに少ない量(約1/1000)なので問題ないよっていっています。
なぜ、多いっておもったんでしょうねえ?

酵母エキスについて

記事内で、「イースト症候群の原因物質が出る。」とありますが、これはアレルギーの一種ですが、たんぱく質が含まれるものは、全てアレルギーの原因になる可能性があります。
つまり、酵母エキスが悪いというわけでは、ありません。

リン酸塩とソルビットについて

記事内で、「たくさん使用すれば、原材料を減らせる」とありますが、私は、「???」と思いました。
使用目的は、原材料の結着や保存性アップ、それから、甘味料として、保湿性アップでしたよね?
なぜ、原材料を減らすことができるのでしょうか?
そもそも話が合っていませんよね?

最後に

とんでも記事を書いている筆者のことも調べてみましたが、いろんな食品や添加物のことをいろいろ批判しているようです。
そもそも、添加物は何のためにいれているのでしょうか?
みなさんは、どう考えますか?
私は、消費者に安心で安全で安価で美味しい食品を届けるために使用していのだと思います。
これを、儲け主義で、原材料費を抑えるため、日持ちさせて長く売るためと否定的にと耐える考え方もあります。
そんな考えで製造しているメーカは、今の時代、生き残れるでしょうか?
みなさんも、調べてみればすぐにわかることなので、ご自分で事実を調べていただきたいと思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。
今回の記事についての感想や質問は、下記LINE@まで、お気軽にお問合せくださいね。
(@^^)/~~~