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【再編集編】エナジードリンクは危険!?~そもそも死亡事故は、あったのか!?~

まりこ
みなさん、こんにちは!薬剤師のまりこです。
みなさん、エナジードリンクって飲んだりしますか?
私はあまり飲まない方なのですが、最近主人が発売前のあるエナジードリンクを飲める機会がありまして、やたらと元気になるといっているので、いろいろ調べてみました。過去には某エナジードリンクで死亡事故まで起きているようですけど大丈夫なのでしょうか?
今回のお話

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エナジードリンクと栄養ドリンクの違い

日本ではもともと「栄養ドリンク」が親しまれてきましたが、徐々に海外生まれの「エナジードリンク」が国内でも浸透してきています。どちらも疲れた時やもう一踏ん張りしたい時に飲むイメージはあるものの、海外ではエナジードリンクを飲み過ぎた人が死亡するという事故も起こっていることから、「エナジードリンクって何?」「なんとなく怖い」と思っている人も多いかもしれません。そこで、エナジードリンクにはどんな成分が入っていて、栄養ドリンクとはどう違うのか、ということをまとめてみました。

エナジードリンク

分類:炭酸飲料(清涼飲料水)
主な商品:レッドブル、モンスターエナジー、リアルゴールド、オロナミンCなど
炭酸飲料(清涼飲料水)として販売されているエナジードリンクには栄養ドリンクと同じ「合成タウリン」を使うことができないため、代用成分として「アルギニン」が入っています。
ちなみに効果、効能をうたうことができません。

栄養ドリンク

分類:第2類医薬品、指定医薬部外品
主な商品:ユンケル、リポビタンD、リゲインなど
肝細胞に作用する働きを持つ「タウリン」が含まれています。
効果、効能をうたうことができます。

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エナジードリンク成分について

以下に主な製品3つの成分をまとめてみました。
みなさんが気になるのは、カフェインとタウリンの代替えで配合されているアルギニンかと思います。
レッドブルとモンスターにはカフェインとアルギニンが配合されていますが、オロナミンCには双方の記載がありませんでした。原材料にカフェインと書いてありましたが、成分表に記載がなかったので書いていません。

カフェインの毒性

カフェインは、無水カフェインとカフェインに分類されます。
エナジードリンクに含まれるのは、無水カフェインです。
医薬品としても使用される無水カフェインはカフェインと基本的な作用は同じですが、人工的に生成(抽出)した不純物を含まないものをいいます。
適量であれば、一時的に眠気をとったり、疲れを感じなくなったりしますが、取りすぎると、神経毒性があるので、死に至ります。
一般的には、5~10グラムが致死量(Wikipedia:カフェイン中毒より)と言われています。つまり、5~10グラムで死んでしまうので、取りすぎには注意しましょう。
日本で発売しているレッドブルですと、一気に62.5本飲めば死にます。モンスターエナジーですと、一気に35本飲めば死ぬ計算ですね。

アルギニンとは?

(Wikipedia:アルギニンより)

天然に存在するアミノ酸のひとつ。非必須アミノ酸ではあるが、成長期には摂取が必要。
条件付必須アミノ酸の1つ。外傷・褥瘡・感染などの侵襲下においては、充分な補給が望ましいとされる。免疫反応の活性化、細胞増殖を促進し、コラーゲン生成促進などにより、創傷や褥瘡の治癒を促す。比較的安全な物質と考えられる。

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国産と海外産エナジードリンクの違い

海外のエナジードリンクの人気は日本よりも高く、コンビニに行けばドリンクコーナーの一角で上から下までエナジードリンクが占拠していることがあるほど。そんな海外のエナジードリンクは総じてビッグサイズで、例えば日本のレッドブルの最小サイズは185ml缶ですが、アメリカのレッドブルには185ml缶が存在せず、最小サイズで8.3オンス(250ml)缶から、16オンス(473ml)缶、20オンス(591ml)缶のサイズで展開されています。モンスター エナジーにいたっては24オンス(710ml)缶まで用意されているという巨大っぷり。

日本と海外のエナジードリンクの違いはサイズだけではなく、含まれる成分も異なります。海外のエナジードリンクにはレッドブルやモンスター エナジーなどにアルギニンが含まれておらず、日本の栄養ドリンクと同じ「タウリン」などが配合されています。
海外では、エナジードリンクの飲み過ぎによる死亡事故も起きたといいますが、実際にカフェインの量を比べてみましょう。

レッドブルの場合

日本

アメリカ

1本当たり80ミリグラム。あれ?同じですね。 それ以外にも、缶の表記を見る限り入っているものは基本的には変わらないようです。細かいことを言うと、日本版には微量のビタミンB2が含まれていて、アメリカ版には含まれていない、などです。

モンスターエナジーの場合

海外版モンスターエナジー710mlカフェイン量
1本当たりカフェイン量は、240ミリグラム。かなり多いように思いますが、内容量が海外の物は、710mlと大量です。
100mlあたりに換算すると日本の物の方が多いぐらいです。

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エナジードリンクの死亡事故の検証

双方ともカフェインの量としては、日本の物と変わりがないようですが、なぜ海外で死亡事故が発生したのでしょうか?
そもそも、死亡事故は本当にあったのでしょうか?

レッドブル710ml缶を24本飲んで死亡事故について

ニュース記事(英文)
アメリカの男性がレッドブル24oz缶(710ml)を18時間以内に24本飲んだことによって死亡したというニュースです。
日本でもネタニュース記事としてかなり出回っています。特に心臓辺りがバクバクする映像は、アメリカのレッドブルはやっぱりヤバイ!という強烈なイメージを与えました。

フェイクニュース

情報元である『now8news』は、ググってみてもわかるとおり、信憑性の薄いフェイクニュースを書いているようです。
YOUTUBEの動画もレッドブルを飲んだことによる症状としては、怪しいようです。
詳しい人が見ると、この症状は、「肋骨骨折による「フレイルチェスト」の症状でレッドブルとは無関係のため信憑性無し」とのことです。

そもそも24oz缶(710ml)は無い

男性は、24oz缶(710ml)を18時間に24本飲んだとあります。
まず、レッドブルに24oz缶(710ml)はありません。
20oz缶が現在一般流通する最大サイズになります。
それから、24本と聞いたらなんだか飲めそうですが、実際17リットル飲んでることになります(笑)
1時間に約1リットル飲んでます。本当に飲めたらカフェインの致死量を超えます。
ギャル曽根さんなら可能かも(笑)

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まとめ

みなさん、いかがでしたか?私もてっきり海外のエナジードリンクは、圧倒的にカフェインが多いと思ってました。
多いのは、販売されている一本当たりの量でした。
カフェインが含まれる割合は、日本で販売されているものと変わりがないようですね。
まさか、死亡事故がフェイクニュースだったとは、驚きです。
他にも色んなニュースがありますが、実際どうなのでしょうか?
みなさんも、興味あれば調べてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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