
認知症とアルツハイマー病の違い
「認知症」と「アルツハイマー病」は、何が違うのでしょうか?
一見同じものに思えるのですが少し違います。
「認知症」とは病名ではなく状態のことを表しています。
「アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)」は、認知症を引き起こす病気の1つなのです。
ちなみに、現在日本で認知症になる方の6割以上が「アルツハイマー病」だと言われています。
他に「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」などがあります。
アルツハイマー病
脳の神経細胞が徐々に減って、正常に働かなくなる病気です。
血管性認知症
脳卒中(脳梗塞や脳出血)などに引き続いて起こります。
レビー小体型認知症
脳の中に、「レビー小体」というものができます。
ふるえや、ゆっくりした動作などパーキンソン病のような症状があります。
前頭側頭型認知症
脳の前方部分(前頭葉や側頭葉)が縮むことにより起こります。
若年性認知症とは?
認知症は一般的に高齢者が多い病気なのですが、65歳未満で認知症になった場合が「若年性認知症」と言われます。
では、高齢者の認知症と比べて何が違うのでしょうか?
高齢者の認知症との違いを理解することで対応の仕方も異なってきます。
発症年齢が若い
平均の発症年齢は51歳くらいです。
男性に多い
女性が多い高齢者の認知症と違い、男性が女性より少し多くなっています。
体力がある
体力があるので、ボランティアなどの活動が可能です。
経済的な問題が大きい
働き盛りで一家の生計を支えている人が多く、休職や退職により経済的に困窮する可能性があります。
主介護者が配偶者に集中する
高齢者の場合は、配偶者とともに子ども世代が介護をすることが多いのですが、若年性認知症の場合は子供が若く未成年であることが多いため配偶者が介護することが多いのです。
複数介護になるケースも
若年性認知症の場合、その親世代も介護が必要になるリスクが高く複数介護になることもあります。
高齢の親が介護することも
子どもが若年性認知症になった場合、高齢の親が介護者になるケースがあります。
家庭内で課題が多い
夫婦間の問題、子供の養育、教育、結婚など親が最も必要とされる時期に認知症になり要介護者になった場合、家庭内では大きな問題となります。
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どんな症状がでるの?
認知症の症状は、基本的な症状である「中核症状」、それに伴う二次的な症状である「行動・心理状態」とに分けることができます。
中核症状(基本症状)
脳の障害が原因で起こる症状です。
程度や時期の違いはありますが認知症の方には誰にでも下記のような症状が見られます。
- 新しい記憶から薄れる
- 時間、場所がわからなくなる
- 判断力、理解力、思考力などが低下する
行動・心理状態
中核症状(基本症状)があったうえで、それに様々な要因が加わっていきます。
個人差が大きく誰にでもみられるとは限りません。
- 徘徊
- 妄想
- 不安、焦り、苛立ち、抑うつ
- 幻覚
まとめ
いかがでしたでしょうか?
若年性認知症についてすこし理解できましたね。
よく認知症になった人は自覚がないといいますが、実は自覚はあるそうです。
理解力、判断力が徐々に低下するため、日を追うごとにできないことが増えてくることがとてもつらいそうです。
次は、認知症を予防するためには何をすればいいのか調べてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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先日、テレビで若年性認知症について放送されていました。
若い人では40代でなることがあるそうで、主人も私も他人事ではなくなってきました。
そこで、今回は「若年性認知症」についてまとめていきたいと思います。